趣味で作品を作っているけど、販売するにはどうすればいいのか?
ハンドメイド作品の販売を始めたけどすれば売り上げが上がるのか?
そんな疑問に答える初心者でも簡単に始められるハンドメイド作品の販売方法をまとめました。
インターネットを活用した販売方法
BASE | ・ネットショップ作成サービス ・開設実績が4年連続No.1 ・初期費用・運用にかかる費用:無料 ・販売手数料:6.6%+40円 |
STORES | ・ネットショップ作成サービス ・ 無料の「フリープラン」、有料の「スタンダードプラン」の二つのプランがあり、手数料や機能に違いがある ・販売手数料:5%(無料プラン)または3.6%(有料プラン) |
minne | ・ハンドメイド販売専門サイト(ハンドメイドマーケット) ・ハンドメイドマーケットとしては国内最大級 ・年間流通119.8億円(2019年度) ・初心者からプロまで幅広い出品者がいる ・初期費用・運用にかかる費用:無料 ・販売手数料:9.6% |
Creema | ・ハンドメイド販売専門サイト(ハンドメイドマーケット) ・「minne」と比較すると、プロ志向の作家、ユーザーが多い ・初期費用・運用にかかる費用:無料 ・販売手数料:10% |
iichi | ・ハンドメイド販売専門サイト(ハンドメイドマーケット) ・「minne」、「Creema」と比較して価格帯が高い ・初期費用・運用にかかる費用:無料 ・ 販売手数料:20% |
※掲載時点のものです。
BASE
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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固定費が無料で利用できる。店舗の開設や管理が簡単 | 「簡単さ」を優先しているため、カスタマイズの自由度が多少低い | 0円 | 6.6%+40円 |
「BASE」はインターネット上で商品を販売する際に必要な機能を提供し、簡単に自分のネットショップを作成できるサービスを提供しています。
ネットショップの作成には専門知識がないと、作成するのは難しいとされていました。しかしBASEはこれまでネットショップを始めるときに高いハードルとなっていた部分を簡単に利用できるサービスです。
ネットショップを作成したことのない初心者の方でも簡単に始められます。
STORES
出典元:【公式】STORESで商売繁盛
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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無料のデザインテンプレートが豊富 | デザイン編集機能に制限がある。 | 0~2,178円 | 3.6~5% |
STORESは、初めて利用する人でも使いやすい「初期費用・月額費用が無料」のフリープランがあります。
「とりあえずお試しで使ってみたい」「不定期販売など自分のタイミングで販売したい」という方にはおすすめです。
minne(ミンネ)
出典元:minne | 日本最大級のハンドメイド・手作り通販サイト
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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国内最大級のハンドメイドマーケットで利用ユーザーが多い | 作品数が多いぶん、宣伝を工夫しないと作品が埋もれてしまう可能性がある | 0円 | 9.6% |
登録作家・ブランド数80万人以上で、1400万点以上の作品が販売・展示されているハンドメイドマーケットと言われる「minne(ミンネ)」。
ハンドメイド作家のための書籍や、動画配信などもされており販売に際して嬉しいサービスも多く展開しています。アプリだけでなくブラウザでも利用ができます。
Creema(クリーマ)
出典元:Creema(クリーマ) |ハンドメイド・手作り・クラフト作品
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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雑貨やアクセサリーだけではなく、食品も取り扱いが多い | 作品が一覧で並ぶため、他作品との差別化が難しい | 0円 | 10% |
「Creema(クリーマ)」は、国内だけはなく台湾・香港を中心とした中国語圏にもサービスを拡大しているため、海外に向けてもご自分の商品を販売したいと思う方におすすめです。
メルカリ
出典元:メルカリ公式サイト – 新しいアイテムがぞくぞく出品中
フリマサイトとして有名な「mercari(メルカリ)」ですが、実は多くの方がハンドメイド作品を販売しています。
メルカリshops(ショップス)
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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集客力の高いフリマアプリ<メルカリ>内に出店できる | サービス開始から間もないため利用できる機能が少ない | 0円 | 10%(2022年1月まで、売上10万円分手数料無料) |
もともとはフリマ特有のデメリットである値下げ交渉、商品価値(イメージ)の担保などを理由に、ハンドメイド作品の販売を控える方もいらっしゃいましたが、このようなユーザーの要望に応える「メルカリショップス」というサービスを開始しました。
出店には所定の審査が必要となりますが、手数料は変わりなく、通常のメルカリとは別に在庫機能なども加わり、ハンドメイド作品を販売するためにはメルカリショップスへの出店がおすすめです。
iichi(いいち)
出典元:iichi | ハンドメイド・クラフト作品・手仕事品の通販
メリット | デメリット | 固定費 | 手数料 |
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サイト全体で扱っている作品の価格帯が高めなので、安売りしたくない作品に向いている | 手数料が高い | 0円 | 20% |
iichiで販売されている作品は、素材にこだわって作られた作品が多いのが特徴で、多少値段は高くてもクオリティの高い作品やこだわりのデザインが多いですね。
ミンネなどの他のハンドメイドマーケットに比べて知名度がそれほど高くないため、集客力もちょっと低めです。
そのぶん、少し売れれば上位に入りやすいので、商品の露出が多くなります。
イベント・フリーマーケットで販売
フリーマーケットとは、町の広場などで開かれる古物市。日本全国で行われているので、調べてみましょう。
イベント出品とは、ドームなどで行われる作家が直接お客様の接客を行い販売する方法です。
「minne」などが主催で行っています。検討される方は早めに開催時期などの確認をしておきましょう。
イベント販売のメリット
- お客様と直接やり取りができる。
- お客様の意見・評価がすぐわかる。
- 他の作家さんと交流できる。
イベント販売のデメリット
- 費用が掛かる。
- 準備に時間がかかる。
- 接客スキルが必要になる。
委託販売
委託販売とは、雑貨屋さんなどの店頭で作品を販売してもらうという方法です。インターネット販売と違い、地域のお客様をターゲットとします。
委託販売のメリット
- 出店などのコストがかからない。
- 接客・販売はプロの方に任せることができる。
- お客様に実物を手に取ってもらえる。
委託販売では、接客に慣れているプロに販売を一任できます。「接客に慣れていない」「忙しくて対応できない」といった方には非常に便利です。
委託販売のデメリット
- お店側に作品を置いてもらえるよう、交渉しないといけない。
- インターネット販売に比べると手数料が高い。
- 作品を大量に作る必要がある。
自身の作品を置いてもらえるように交渉しなければなりません。
また、委託販売は企業や会社を相手にするため、一般的なビジネススキルが必要になります。契約書、納品書などの作成も忘れないように行いましょう。
売れるハンドメイド作品の種類
副業でハンドメイド作品を販売しようと思っているけど何が売れるのでしょう。コストや販売市場などをもとに、販売に向いているおすすめのハンドメイド作品を以下のリンクにまとめまています。
ハンドメイド販売に必要なもの
- 商品の画像
- 梱包材・緩衝材・テープ(ガムテープまたはOPPテープ)
- OPP袋
- ボックス
- 台紙(アクセサリーに)
- 薄葉紙(バッグのつめ紙、洋服の包装に)
- マスキングテープ(セロテープの代わりに使えば華やかに)
- プレゼント用のラッピンググッズ
- 購入者へのメッセージカード・ショップカード
商品をOPP袋に入れると、見映えがよくなります。高級感を出すなら、ボックスもおすすめです。
ハンドメイド作品販売の注意点
注意点として、ハンドメイド販売で商品のデザインや作りが、似ていて「盗作品」としてトラブルになることがあります、
盗作は、当然許される行為ではありませんが、自分にその気がなくても一方的に責められる可能性もあります。ただし、多くの場合、盗作を証明するのはむずかしいため、強く言われたとしてもそれ以上踏み込んでくることはありません。
また、商品だけでなく、ショップ名がトラブルにつながる可能性もあります。
自分がつけたいショップ名が、他店の模倣になっていないか、すでに商標登録されていないか、事前に確認しておくことが大切です。
商標登録とは、商品やサービスの目印となる商標を、国に登録しておくことです。商標には、たとえば、ショップ名などのネーミングや、ロゴマークがあります。
商標登録された商標は、国から登録者に、その商標を使用できる法的な独占権「商標権」が与えられます。このため、万が一登録者以外の人が無断で使用したり真似したりすると、法的措置を取られる可能性があります。
反対に「自分のブランド名・ショップ名を使われたくない」という人は、商標登録することを検討してもよいでしょう。
商標登録をおこなう場合、出願から登録まで、およそ11~13ヶ月かかります。かかる費用は、最低でも、出願から登録までに約3万円です。出願は、指定の書面での申請が必要です。
自分で行うこともできますが、手続きがむずかしいので、弁理士への依頼をおすすめします。弁理士に依頼する場合、弁理士費用として、さらに2~10万円ほどかかります。
ハンドメイドで売り上げを上昇させるコツ
では、ショップを作成したあとに、実際にハンドメイド販売を副業として成功させるには、なにが大切なのでしょうか。
ハンドメイド販売を副業として成功させるコツと注意点は、次の5つです。
- 完成度を高めよう
- 映える写真を撮って買いたい意欲を上げよう
- 販売するサイト・アプリは、複数使用してみよう
- ターゲット設定と価格戦略
- SNSを利用して、新規顧客を獲得しよう
- 商品を購入したお客様の顧客化を意識しよう
映える写真を撮って買いたい意欲を上げよう
ハンドメイド作品を売るときに大事なのは、作品の魅力を最大限引き出せるような写真を取ること。インターネット販売の購入を決める際の判断材料として、大部分が商品の写真といわれています。
若い人がよく購入するようなアクセサリーやスマホケースは、より「映え」を意識した写真を撮る方が売れるでしょう。
実際のものを手に触れて選ぶことができない分、いろんな角度から多くの写真を撮ることが重要です。また、商品がよく見えるように、明るさなどにも気を付けましょう。
商品の写真を加工するのはやめてください。購入者から写真と違っているとトラブルになる可能性があります。良い写真にするためにカメラの撮り方を学びましょう。
作品の完成度を高めることから
いろいろ販売するコツはありますが、1番大事なのはハンドメイドのクオリティー。
ハンドメイドがよく売れるようにするための最大のコツは、「ハンドメイドの作品の質をあげること」に尽きます。
なぜなら、どんな市場でも同じことが言えますが、類似の商品で同じ値段のものが多く存在するからです。相場が大体決まっているので、価格は似てきます。
そんな時に判断基準になるのが「クオリティー」になるのです。購入者は、より良いものを求めています。
差別化するために完成度を上げるのはもちろんのこと、デザイン性・機能性を高めることが大切です。作品の質をあげて、良く売れるようにしましょう。
販売するサイト・アプリは、複数使用
商品を販売するサイトは、最初は一つに絞るのではなく、複数使用するのがおすすめ。
サイト・アプリによって、使用しているユーザーが違うので、商品を販売するサイトを複数登録しておくことで、より多くの人の目に留まり、購入してもらえるチャンスが広がります。
無料で始められるものが多いので、できるだけ使用していきましょう。
ターゲット設定と価格戦略
ターゲット設定と価格戦略は、ハンドメイド販売で重要なポイントです。誰(性別・年齢など)にどんな商品を販売したいか、価格はどれくらいにしたいかを考えましょう。
ハンドメイド販売専門サイトでは、ライバルが多く、自分の売りたい商品の相場が安いことがあります。売るために相場に合わせて価格を下げた方が良いのか悩みますよね?
しかし、安易に安売りするのはおすすめできません。周りに合わせて安易に値下げしてしまうと、原価割れしてしまう可能性もあります。
インタネット販売では、商品の材料費だけでなく、「送料」、「出店にかかるサイト固定費」、「手数料」などもかかることを忘れてはいけません。
こういったことを考慮したうえで、価格設定していく必要があります。
価格を下げたいのであれば、以下の点を見直しましょう。
- 発送方法の見直しで送料を下げる。
- 材料費を抑える。(仕入れルートを変える・大量買いして材料費を下げる)
SNSを利用して、新規顧客を獲得しよう
誰でも、インターネットを使用できるようになった今現在では、「Instagram」「Twitter」などのSNSアカウントを作成して、SNS上でも積極的に自分の商品を発信しましょう。
ショップを作成したり、アプリで出店したりするだけでは、商品を見つけてくれるお客様は限られます。SNSを活用することで、より多くの人に、自分の作った商品を見てもらうことができます。
「BASE」では、「Instagram販売 App」など、SNSと連携がしやすい機能もあつのでおすすめです。
商品を購入したお客様の顧客化を意識しよう
商品が売れるようになってきたら、購入してくれたお客様を顧客化することを意識しましょう。
繰り返し購入してくれる顧客を作ることは、収入面でのメリットだけでなく、自信ややりがいにつながります。
たとえば、商品を購入してくれたお客様に、ショップのURLやSNSが載っているショップカードを同封したり、おまけをつけたりして、リピーターになってもらえるように努力しましょう。
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