おうちで自分好みの紅茶を楽しんでみたい。ティータイムや気分転換、心を落ち着かせたい時にも活躍するのが「紅茶」。その香りと味に心が癒されます。
ちょっとしたコツをおさえるだけで茶葉でもティーバッグでも、自宅でもっとおいしく淹れることができます。
この記事では、本格的な紅茶を味わうために必要な情報をまとめました。ぜひ、参考にどうぞ!
代表的な紅茶の種類
ダージリン
ダージリンは、すっきり爽やかで、上品な渋みがあります。収穫期ごとに異なる風味も注目される、世界三大紅茶のひとつです。
セカンドフラッシュ(2番摘み)と呼ばれる夏に収穫されたダージリンは、マスカットのようなさわやかな香りが楽しめます。ストレートティーでその香りを活かすのがおすすめの飲み方です。
アッサム
濃厚でコクがある味わいのアッサム。
茶葉を潰してちぎり丸めるCTC製法で製造されるアッサムは、細かい茶葉によってエキスが抽出されやすいので、甘みとコクがしっかり引き出されるのです。その濃厚な風味はミルクを入れることでより引き立ち、ミルクティーにぴったりの品種です。
アールグレイ
ベルガモットという柑橘類の香りをつけたフレーバードティーの1つであるアールグレイ。その爽やかな香りは、アイスティーにするのに向いています。アールとは伯爵のことを意味し、かつてイギリスの首相であったグレイ伯爵に由来した名前です。
ウバ
ウバはダージリン、キームンとならぶ世界3大銘茶の1つです。セイロン(スリランカ)の紅茶の代表的存在でもあるウバは、他の紅茶にはない力強い味わいと香りが魅力。
また、旬の時期のものはミントのような爽やかな香りも楽しめます。ストレートティーやミルクティーで飲むのがおすすめです。
ニルギリ
個性的すぎず、バランスの良い味と香りが特徴のニルギリ。シーンを選ばず飲める紅茶です。
ヌワラエリヤ
朝夕の寒暖差が生む、独特の渋みと香りが特徴のヌワラエリヤ。淡いオレンジ色ですが、味はしっかりとしています。
キーマン
キーマンは深い赤銅色で、渋みがなく甘みがあります。ダージリンやウバとともに、三大紅茶のひとつともいわれます。
紅茶の淹れ方
リーフティー(ホットティー)の入れ方
- 汲みたての水を火にかけ、5円玉サイズの泡が立つまで沸騰させます。カルキ臭さを抜くには、さらに3分沸騰させます。
- 温めておいたティーポットに、茶葉をティースプーン1杯(約3g)×人数分を入れます。細かい茶葉であれば、ティースプーンに中山盛り1杯、大きい茶葉であれば山盛り1杯が目安です。
- ティーポットに熱湯(150~170ml×人数分)を勢いよく注いで蓋をし、約3分蒸らします。茶葉のジャンピングが美味しい紅茶のサインです。
- 茶こしで茶葉をこしながら、あらかじめ温めておいたティーカップに注ぎます。最後の一滴まで旨みが凝縮されているので、注ぎ切りましょう。最後の一滴のことを「ゴールデンドロップ」(またはベストドロップ)といいます。
ティーバッグ(ホットティー)の淹れ方
- ティーカップはあらかじめ温めておきます。汲みたての水を沸騰させ、熱湯をカップに注ぎます。
- ティーバッグが空気で浮かび上がらないように、ティーカップの縁から滑らせるように静かに入れます。ティーバッグ1袋でティーカップ1杯が原則です。
- 蒸らし時間は1分~1分半が目安。小皿やソーサーなどで蓋をすると、より美味しくなります。
- ティーバッグを軽くふって取り出します。きれいな水色と爽やかな香り、コクのある味わいを楽しみましょう。
アイスティーの淹れ方
- ティーポットに少量の熱湯を入れ、お湯を回しティーポット内を温めます。そのお湯を捨て、新たに人数分の半分のカップ数の熱湯を注ぎます。(カップ1杯のお湯で、2人分)
- ティーバッグ人数分をティーポットに入れ、濃いホットティーを作ります。
- 蓋をして、約1分蒸らします。蒸らし時間は短めのほうが、水色が美しく仕上がります。
- 氷をたっぷり入れたグラスに、一気に注いで急冷させます。氷は一度水に通してグラスに入れると、より透明感のある仕上がりになります。
紅茶が美味しくなる”おしゃれな”道具
キャディースプーン
キャディースプーンとは茶葉を量る専用のスプーンのことです。
美味しい紅茶を作るならぜひキャディースプーンから購入してみてください。キッチンで使うので、ステンレス製のものを選ぶのがよいでしょう。
ティーポット
ティーポットは紅茶をより美味しく味わうためには欠かせません。紅茶のおいしさは「フタ付きの容器でむらす」ことで抽出されます。
保温性に長けている陶磁器製で、湯切りがしやすいように注ぎ口が短すぎず、キレのよいのを選びましょう。
ティーストレイナー
ティーストレイナーとは茶こしのことを言います。細かい茶葉もこせるように、網目が細かく金属製のものを選びましょう、茶こしの部分と受け皿がセットとなっているものが便利です。
ティーポットコゼー
ティーポットコゼーとは、ティーポットの保温性をより高めるため、ティーポットにかぶせる布製のカバーのことです。厚手で綿がたっぷり入ったものを使えば、お茶は40分もおいしく熱いまま楽しむことができます。
カップ&ソーサー
日本では小さめなテーブルが多いので、コンパクトな大きさが扱いやすいでしょう。カップはふちが薄手のものを選ぶと、さらに味が感じられるようになります。
ティーバッグサーバー
ティーバッグを使う場合、いれた後にティーバッグの置き場に困らないように小さなお皿があるとよいでしょう。
ティーマグ
仕事をしながら紅茶を楽しみたい方は、ティーカップよりもティーマグをおすすめします。安定感があり、自分が持ったときに取っ手が持ちやすく、飲みやすいものを選びましょう。
ティーグラス
アイスティーをいれる場合は、氷が溶けると味がどんどん変わってしまうので、大きいグラスではなく200mlほどの小ぶりのものを使うと、飲み終えるまでに時間をかけることなく、美味しさを保つことができます。
ジャグ
水出し紅茶を作るためにはジャグがあると便利です。冷蔵庫に入りやすい形を選ぶとよいでしょう。
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