おうちで自分好みの美味しいコーヒーを楽しんでみたい。美味しいコーヒーを淹れるにはちょっとした知識が必要です。
豆の生産地や抽出方法によって、味わい・香りが変わってくるのです。また、コーヒーを楽しむおしゃれなアイテムもたくさんあります。
この記事では、本格的なコーヒーを味わうために必要な情報をまとめました。ぜひ、参考にどうぞ!
コーヒーのおいしさ
苦味
苦味を特に強く感じることができるのは、深炒りのコーヒーや、カネフォラ種ロブスタのコーヒー豆。もちろん抽出条件によっても苦味を引き出せる場合があります。
コーヒー豆に含まれるカフェインやクロロゲン酸、糖など様々な物質がこの苦味成分を形成していると考えられており、味に締まりや力を与え複雑な風味を生み出す重要な要素です。一般に、口の中に残らないサッパリした「苦味」が良質とされます。
酸味
酸味を特に強く感じることができるのは、浅炒りのコーヒーや、アラビカ種のコーヒー豆。もちろん抽出条件によっても酸味を引き出せる場合があります。焙煎が進むと生豆の成分から有機酸がある程度の量生成され、酸味が生み出されると考えられています。
香り
コーヒーの味は「苦味」と「酸味」だけで完成するわけではありません。実際にはもっと複雑で、五感(味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚)が密接に絡み合い、影響を受けながら味が認識されます。
その中でも特に味覚に影響を与える「香り」には、感じとる3つのポイントがあります。
- フレグランス
- アロマ
- フレーバー
湯を注ぐ前のコーヒー粉の香りのことを「フレグランス」といいます。
抽出したコーヒー液から立ち込める香りを「アロマ」といいます。挽いたコーヒーの粉に熱湯を注いだとき、その熱によって、コーヒー粉に含まれるいくつかの成分が液体から気体に変化し、コーヒーの香りを形成します。
コーヒーの抽出液を口に含んだ際、鼻に抜けるときに感じる香りと味わいを「フレーバー」といいます。
コーヒーの種類
ストレートコーヒー
ストレートコーヒーとは、特定のコーヒー豆のみを使用ったコーヒーのこと。それぞれのコーヒー豆ならではの味わいを堪能できる飲み方になります。
ブレンドコーヒー
ブレンドコーヒーとは、色々なコーヒー豆の特徴を考慮した上でバランスを良くするために混合させたコーヒーのこと。それぞれの豆の特徴を活かしているため、飲みやすく美味しいコーヒーとして仕上がります。
フレーバーコーヒー
フレーバーコーヒーとは、コーヒーに香料で別の香りをつけたコーヒー。コーヒー豆を焙煎するときに、香料を吹きかける方法や抽出するときに香料を加える方法など様々あります。
フレーバーの香りとしてはナッツ類、チョコレート、バニラ、フルーツなどが主流です。
おすすめコーヒー豆
コーヒー豆を選ぶ際に
- 産地ごとの特徴をチェック
- 焙煎度合いをチェック
を必ず調べておきましょう。
中南米のコーヒー豆は、酸味と苦みのバランスがよく、飲みやすい傾向にあり、アフリカ産は、標高が高い地域でコーヒー豆が生産される傾向にあります。産地によって特徴が違うのです。
味わいの決め手となるのが焙煎度合い。浅煎りから深煎りまで、それぞれ特徴があります。また、ホットとアイスで適している焙煎度合いも異なります。
この2点をチェックして自身に合うコーヒー豆を探していきましょう。
抽出方法
ペーパードリップ
コーヒー粉にお湯を通過させて抽出する透過式タイプ
味の特徴 | ペーパーのフィルターがコーヒーオイル(油脂)やアクを吸着するので、明るくクリアな味わい。 |
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こんな人にオススメ | クリアでマイルドな味が好き。 コーヒーブレイクをゆっくり楽しみたい。 |
抽出時間 | 約2分30秒~3分30秒 ※メーカーにより異なります |
メッシュ | 中挽き~中細挽き |
湯温 | 92℃前後 |
ネルドリップ
起毛のある柔らかな布でなめらかな味わいに
味の特徴 | ペーパードリップと原理は同じですが、とろりとした質感とまろやかな味わいが特徴。 |
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こんな人にオススメ | 角がなく厚みのある質感が好き。深炒りを美味しく飲みたい。手間をかけても美味しいものを! |
抽出時間 | 約2分30秒~3分30秒 |
メッシュ | 粗挽き~中挽き |
湯温 | 85~90℃ |
フレンチプレス
コーヒーの個性をダイレクトに味わう
味の特徴 | コーヒー個性をダイレクトに味わえる。コーヒーオイルがしっかり抽出されるので香りが豊か。 |
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こんな人にオススメ | ガッツリしたコーヒーを飲みたい。簡単に短時間で淹れたい。 |
抽出時間 | 約4分~4分30秒 |
メッシュ | 粗挽き~中挽き |
湯温 | 85~90℃ |
サイフォン
蒸気の圧力を利用してコーヒーを抽出する方法です。丸型のフラスコから、沸騰したお湯が上昇し、上部のロートでコーヒー液となって、ネルのフィルターでろ過され再び、フラスコに落下します。
味の特徴 | 高温短時間の抽出による高い香り。温度による味の変化を楽しめる。 |
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こんな人にオススメ | アツアツのコーヒーを飲みたい。香り高いコーヒーを味わいたい。淹れる過程も楽しみたい。 |
抽出時間 | 約70秒 |
メッシュ | 粗挽き~中細挽き |
湯温 | 湯が沸騰したら |
コーヒーをおいしくするアイテム
ここでは、コーヒーをおいしくすための道具を紹介していきます。
コーヒードリッパー
「コーヒードリッパー」は、コーヒーの粉にお湯を注いでろ過・抽出するために、フィルターやコーヒーをセットする器具。
底の部分にはコーヒー液を落とす穴があります。「3つ穴」、「1つ穴」など、数や穴の大きさは各メーカーによりさまざま。形状には、「台形」や「円錐形」などがあります。
ドリップポット
「ドリップポット」は、お湯を注ぐための専用ポットです。注ぎ口が細く長くなっており、ゆっくりと安定した量のお湯が注ぎやすいように設計されています。
ペーパーフィルター
「ペーパーフィルター」は、先ほど登場したドリッパーにセットし、抽出時にコーヒー液側へ粉が落ちないよう濾しとるためのアイテムです。
ドリッパーの形状により、適合するものが異なるため、同じメーカーやブランドで揃えるのがおすすめです。
コーヒーミル
「コーヒーミル」は、コーヒー豆を細かく粉砕する(挽く)ための器具で、手動で挽くタイプと、電動タイプの2種類があります。
サーバー
抽出したコーヒーを受けるのがサーバーです。目盛りがついているものは、湯量を調整しやすいので初心者にもおすすめです。1杯だけ抽出するときは、ドリッパーから直接マグカップなどに受けても大丈夫です。
コーヒーメジャー
コーヒーメジャーはなくてもいいけれど、あると気分が盛り上がるアイテムのひとつです。それぞれのメジャーで計れるグラム数が異なるので、はじめて使うときにどれくらいの量になっているか計測しておくと安心です。
キャニスター
焙煎した豆はとてもデリケートです。湿度や酸素、光などの影響でどんどん劣化が進んでいきます。専用のキャニスターを使って、冷暗所に保管することで、美味しい豆の状態を長く保つことができるようになります。
コーヒーカップ
コーヒーを飲むのに欠かせないコーヒーカップもぜひ、お気に入りのものを用意したいですね。マグカップやカップアンドソーサー、フリーカップ、カプチーノカップなど種類も様々。気に入ったものを見つけましょう。
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