「サッカーよりも初心者が参加しやすく、女性・男性混合でプレーすることができる」として、趣味として始める人が多いフットサル。
ルールの上でも、フットサルはサッカーよりも、接触プレーに厳しく対処するようになっていて、より安全にプレーできるよう定められています。
仲間と気軽に大会参加やコートを予約してプレーできること、安全で気軽に参加できるというイメージとそのファッション性から人気を集めています。
この記事では、サッカーとフットサルの違い、基礎知識をご紹介します。
サッカーとフットサルの違い
フットサルは足でボールを蹴ってゴールに入れる競技です。
フットサル特有のルールは数多く存在していますが、フットサルとサッカーで一番の違いはプレーする人数です。フットサルとサッカーは非常に似ている競技でありながら、フットサルとサッカーの違いはいくつも存在します。
以下がフットサルとサッカーの違いです。
フットサル | サッカー | |
---|---|---|
競技者数 | 5人 | 11人 |
交代 | 自由 ピッチ内の5人とベンチの交代要員(最大7人)が、いつでも入れ替わることが出来る。 |
アウトオブプレーの時審判の承認を得て交代は3人まで。 |
プレーの再開 | ボールがタッチラインを超えたときはキックインで再開する。 攻撃側がボールをゴールラインから出したときは、ゴールキーパーがペナルティーエリア内から手で投げて再開する。 |
ボールがタッチラインを超えたときはスローインで再開する。 攻撃側がボールをゴールラインから出したときはゴールキックで再開する。 |
レフェリー | 主審+第2審判+第3審判+タイムキーパー(主審、第2審判とも笛を吹くことができる) | 主審+副審2+第4の審判(主審は笛、副審は旗を持つ) |
タイムキーパー | タイムキーパーがインプレーの時間のみを計測する(プレーイングタイム) | 主審が試合開始から終了までの時間を計測する(ランニングタイム) |
競技時間 | 20分ハーフ(プレーイングタイム) | 45分ハーフ(ランニングタイム) |
タイムアウト | 各チーム前後半1回ずつ1分間のタイムアウトを要求できる。ベンチに帰って休憩をとり、戦術の確認ができる。(延長戦ではタイムアウトはない) | 無し |
オフサイド | 無し | 有り |
4秒ルール | アウトオブプレー時のキックイン・ゴールクリアランス・コーナーキック・フリーキックは4秒以内に行わないと相手ボールとなる。 ・キックイン→相手のキックイン ・ゴールクリアランス→相手の間接フリーキック ・コーナーキック→相手のゴールクリアランス ・フリーキック→相手の間接フリーキック |
無し |
ファール | フィジカルコンタクトの反則の基準はサッカーと同じ。 直接フリーキックで罰せられる反則の数を、チーム毎に数えて累積する。各チーム6つ目以降の反則を犯すと、第2ペナルティーマークから壁無しの直接フリーキックが相手チームに与えられる。 |
スライディングタックルはファウルではない。 反則の数は数えない。 |
退場 | チームは、その選手の退場後に失点するか、2分が経過するとベンチから選手を補充できる。 | 補充できない。 |
反則のチーム内での累積 | 数える。前後半それぞれ、6つ目より厳しくなる | 無し |
GKへの バックパス |
GKが保持したボールを離す、もしくはボールをパスした後、相手が触れるか、ピッチの相手側ハーフ内でなければ、GKは再びボールに触れられない。触れると相手チームの間接フリーキックとなる。 | 味方競技者から足で蹴られたパスは、手で触れられない。手で触れると相手チームの間接フリーキックとなる。 |
ゴールキーパーの秒数や歩数 | 自陣エリアでは、4秒以上ボールを持つと違反。 | ボールを手にしてから6秒を越えると違反。(歴史的には5歩ルールなど紆余曲折。) |
ボール | 4号球 ローバウンド | 5号球(U-13以上) |
ピッチサイズ | 20m×40m | 68m×105m |
ゴールサイズ | 高さ2m×幅3m | 高さ2.44m×幅7.32m |
ポジション
フットサルではFP(フィールドプレーヤー)とGK(ゴールキーパー)に大きくポジション分けされることが多いですが、正式には、FPの中でもポジション名があり、サッカーとは違う呼び方をしています。
ピヴォ | サッカーのフォワード or トップ |
アラ | サッカーのミッドフィルダー 右サイドのプレーヤーをアラ・ジレイト[ALA DIREITO]、 左サイドのプレーヤーをアラ・エスケルド[ALA ESQUERDO] |
フィクソ/べッキ | サッカーのセンターバック |
ゴレイロ | サッカーのゴールキーパー |
フットサルの魅力
- メンバー集めの苦労が少ない
- 性別/年齢に左右されない
- 初心者でも気軽にプレーできる
- コミュニケーション力の向上
- 健康促進
メンバー集めの苦労が少ない
サッカーが11対11の計22人いなければ試合にならないのに対し、フットサルの必要最低限人数は計10人。仲間を5人集めることさえできれば、たいした手間を取らずとも気軽に試合が楽しめるのはフットサルならではの魅力です。
性別/年齢に左右されない
ルールの上でも、フットサルはサッカーよりも、接触プレーに厳しく対処するようになっていて、より安全にプレーできることから、性別や年齢にとらわれず、幅広い人と一緒にプレーできるという点もフットサルの大きな魅力です。
初心者でも気軽にプレーできる
サッカーコートが90~120メートル×45~90メートルなのに対して、フットサルコートは28~42メートル×18~22メートル。サッカーよりもコートが狭いフットサルは、コート内の人口密度が高くプレー人数も少ないため、1選手がボールに触れる機会が多いという特性があり、初心者でも十分楽しめるスポーツです。
常にゲームの流れの中にいる感覚を味わえる他、誰にでも得点を狙えるチャンスも多いです。
コミュニケーション力の向上
フットサルはゴールを決める!勝つ!など、明確な目標を立てることができます!仲間とのコミュニケーションをとり、ゴールに向かっていくことで団結力も上がります。
健康促進
フットサルで主に使用する「足」。中でもふくらはぎは体の中では「第二の心臓」ともいわれるほど、健康に大きな影響を持っています。
体を動かす機会がなく、運動不足の社会人にもおすすめの趣味です。
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